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2007年1月23日 (火)

娑婆の行き帰り-名誉毀損と肖像権侵害訴訟

法律の素人が「名誉毀損と肖像権侵害で、メディア相手に本人訴訟をやっています。」といっても、一般の専門家からみれば、「お好きにどうぞ。」といった程度の扱いかもしれません。名誉毀損も肖像権侵害も非常に大きなテーマで素人が一般論を語れるはずもありません。

 前回、姉歯元一級建築士が東京拘置所を出所するにあたり、その映像が放送されました。私が名誉毀損に加えて肖像権侵害で提訴している訴訟の場面と比較して語ろうと思っていましたが、姉歯被告の有罪判決からも時間が経過してしまったので、自分の訴訟の概略をお話します。

1.            娑婆から-逮捕直前映像-NHK訴訟

概略:(肖像権侵害の部分のみ)

2002628日午前5時

 NHKの車が公道から、正門または通用門を通り千葉県千葉こども病院敷地内に病院の許可を得ずに侵入。

敷地の一番北東に位置する医師官舎その西側の女性看護師宿舎の間の通路から医師官舎の北側の敷地(行き止まり)にまで入り込みカメラマンを乗せたその車は待機。

午前9時。警視庁司法警察員(刑事)が、私の自宅をノックし、「ちょっと話が。」と言われたため、寝間着として着用していたTシャツ、短パン姿のまま官舎建物から出て、病院敷地内官舎北側の敷地を歩行するところを、カメラマンが撮影。

車内から撮影に気がつかない私からは当然承諾を得ずまた、病院側から許可を得ずに撮影。

その直後私は、任意同行を求められた。

少なくとも、この映像を当日午後7時からの「NHKニュース7」で放映した。

2.            娑婆へ-拘置所出所映像と放送-フジテレビ訴訟

概略:(肖像権侵害の部分のみ)

撮影の段階:

2002925日午後647

拘置所を出所する私の映像をフジテレビが撮影。

最初に拘置所を出所しようとしたろころ、撮影を強烈なライトを当てられた私は、不快感を覚えたため、一旦所内に戻る。他出所する場所もなく、妻がタクシーを用意していたため、領置品(拘置所内で使用していた私物)が大量であるため、これを先にタクシーに搬送。

妻が撮影拒否の抗議。(但し、会話したカメラマンはどの社の属すか不明)

その後、タクシーに乗り込むため、拘置所職員とともに私の映像を撮影。

放送の段階:

200021130日から12月1日にかけての報道番組で、無罪判決後に記者会見を行った私の映像を入手しているにもかかわらず、フジテレビは、上記映像を放映。

以上、二つの訴訟では、名誉毀損に加えて肖像権侵害で提訴しています。

私の本人訴訟は、3つです。弁護士さんにお願いした訴訟は、一つ増えて8になりました。弁護士さんにお願いした訴訟は全て無罪になる以前の報道における名誉毀損のみで、テレビ局相手も肖像権侵害もありません。

 フジテレビ訴訟は、無罪判決後の報道なので、具体的なサンプルはなし。

NHKも名誉毀損は、類似の訴訟はありますが、テレビ局であること、肖像権侵害であることに関しては、サンプルはありません。

 自分だけでやらなくてはならない世界です。その本人訴訟も佳境に入ってきました。

3.            原告からの尋問第一弾-NHK社会部担当部長(当時警視庁キャップ)

期日:2006271330分~1530

場所:東京地裁 626号法廷 (民事第50部)

尋問:NHK社会部担当部長(当時警視庁キャップ)へのNHKの社内弁護士からの主尋問および佐藤からの反対尋問と主尋問。佐藤本人への裁判所からの尋問。

簡単にいえば、弁護士さんからNHKの記者のへの尋問の後、弁護人のいない私本人、ズブの素人からの尋問があるということです。何のトレーニングも全く受けないままに。

 なにせ、私は、「名誉毀損民事裁判の本人訴訟の尋問調書」は読んだことがありますが「名誉毀損裁判の尋問」は見たこともないし、「民事裁判の尋問」も自分の裁判期日に前後してあった裁判のほんの一部を見たことがある程度です。

 見たこともない名誉毀損の尋問をいきなりやらなくてはならない状況になってしまいました。(弁護士さんにお願いしている訴訟の尋問は未だないのです。)

 

 私は法律の専門教育は受けたことは勿論なく、大学の教養課程で、人文科学系は、「法学」「社会学」「歴史学」「心理学」の単位を取った程度。

 憲法13条と21条、刑法230条と230条の2,民法709条と710条と723条が重要であるということは知っていてもただそれだけ。ここ一年程度で読んだ書籍と判例、弁護士さんが書かれた準備書面や会議で御教示いただいたことを基にやるしかない。

 相手は、国内最大のメディア事業体の担当部長とNHK専属弁護士さんである。傍聴席には、いつものNHK社員と思われる女性他、被告側の人間のみのはずである。こっちの応援席はおそらく誰もいない。(法廷は基本的に子供でも傍聴可能である。妻と一歳の息子でも味方につけるか!)

どこまでできるか。あるいはつぶれるか。未知の世界は不安だが、楽しみでもある。

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