東京女子医大事件関連訴訟提起のご連絡
本日(2007年2月8日)、私は、学校法人東京女子医科大学と東間紘元泌尿器科教授を被告とする損害賠償等請求訴訟を東京地方裁判所に提起しました。
本件訴訟の概要等につきましては、追って本ブログにてお知らせします。
1 当事者
原告:
2001年3月1日東京女子医大で行われた心臓外科手術(「本件手術」)において人工心肺を操作していた医師。2002年6月28日業務上過失致死容疑で逮捕され、その後起訴されるが、東京地方裁判所刑事15部は、2005年11月30日、同人を無罪とする判決を出した。
被告:
・学校法人東京女子医科大学(「東京女子医大」)
・東間紘(本件手術当時、東京女子医大の泌尿器科教授)
2 事件名・係属部・事件番号:
損害賠償等請求事件・東京地方裁判所民事11部、平成19年(ワ)第2740号
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「東京女子医科大学 提訴」カテゴリの記事
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- 東京女子医大事件関連訴訟提起のご連絡(2007.02.08)
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コメント
元医師が東京女子医大など提訴 「手術事故の調査誤り」Sankei WEB
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070208/jkn070208027.htm
東京女子医大病院(東京都新宿区)で平成13年、心臓手術を受けた女子中学生=当時(12)=が死亡した問題で、業務上過失致死などの罪で起訴された同病院の元執刀医(43)=1審無罪、控訴中=が8日、「同病院が設置した内部調査委員会で誤った報告書を作成され、名誉を棄損された」などとして、同病院などに計約8300万円の損害賠償を求めた訴訟を東京地裁に起こした。
東京女子医大の話 「訴状を見ていないのでコメントできない」(2007/02/08 22:54)
正誤表
誤 元医師 → 正 元助手
誤 中学生 → 正 小学6年生
誤 業務上過失致死などの罪で → 正 業務上過失致死罪で
誤 元執刀医 → 正 当時の人工心肺担当医
なお、産経新聞2005年12月1日本紙でも「元医師」と記載されていたため、執筆した記者に電話で、「今後は、『元医師』とは書かないように。」と連絡しておきましたが、また同じ誤りがされました。
投稿: 紫色の顔の友達を助けたい | 2007年2月 9日 (金) 01時48分
2ちゃんねるhttp://news22.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1170946765/1-100
【社会】元医師が東京女子医大など提訴 「手術事故の調査誤り」 [02/08]
投稿: Unreal Ace | 2007年2月 9日 (金) 01時54分
東京新聞 chunichi Web press
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007020801000583.html
より
無罪医師、女子医大を提訴 「手術事故の調査は誤り」
東京女子医大病院で2001年、心臓手術を受けた群馬県の少女=当時(12)=が死亡した事故をめぐり、誤った内部調査で名誉を傷つけられ解雇されたとして、当時の担当医=業務上過失致死罪に問われ1審無罪、検察側控訴=が8日、大学と調査責任者の教授に、損害賠償や未払い賃金計約8300万円を求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、内部調査委員会は01年10月、担当医による不適切な人工心肺装置の操作が患者の死因になったとの報告書を公表。その後担当医は業務上過失致死罪で起訴され、大学も解雇された。
05年11月の東京地裁判決は「人工心肺装置に取り付けられたフィルターの目詰まりが直接的な原因で、担当医は事故を予見できなかった」として無罪を言い渡した。
(共同)
(2007年02月08日 20時20分)
共同の配信記事のようですが、かなり正確。厳密には「解雇」でなく「諭旨退職」ですが、実質解雇です。また、未払い賃金を求めたのは女子医大に対してで、教授には名誉毀損による損害賠償のみを求めています。
投稿: 紫色の顔の友達を助けたい | 2007年2月 9日 (金) 18時30分
無罪医師、女子医大を提訴/「手術事故の調査は誤り」
佐賀新聞のサイトより
http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1618&mode=0&classId=&blockId=327734&newsMode=article
東京女子医大病院で2001年、心臓手術を受けた群馬県の少女=当時(12)=が死亡した事故をめぐり、誤った内部調査で名誉を傷つけられ解雇されたとして、当時の担当医=業務上過失致死罪に問われ1審無罪、検察側控訴=が8日、大学と調査責任者の教授に、損害賠償や未払い賃金計約8300万円を求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、内部調査委員会は01年10月、担当医による不適切な人工心肺装置の操作が患者の死因になったとの報告書を公表。その後担当医は業務上過失致死罪で起訴され、大学も解雇された。
05年11月の東京地裁判決は「人工心肺装置に取り付けられたフィルターの目詰まりが直接的な原因で、担当医は事故を予見できなかった」として無罪を言い渡した。
2007年02月08日 20時20分
佐賀新聞も共同の配信記事のようです。佐賀新聞のweb newsは地方紙では一番充実しています。野口悠紀夫先生のHPによると「全国の新聞社の中で唯一、「記事データーベース」を無料で公開している。1994年以降の記事であれば、一部を除き、すべてが検索可能だ。このサービスにより、佐賀新聞社の知名度は、インターネット上で飛躍的に上がった。
(04.4.17 データベースがパスワード製に変更された。佐賀新聞に掲載されているIDとパスワードが必要。)」とのことです。
投稿: 紫色の顔の友達を助けたい | 2007年2月 9日 (金) 21時21分
産経新聞 2007年2月9日 朝刊27面
「報告書に誤り」賠償を求め提訴
東京女子医大元医師
東京女子医大病院(東京都新宿区)で平成13年、心臓手術を受けた女子児童=当時(12)=が死亡した問題で、業務上過失致死罪で起訴された同病院の元執刀医(43)=1審無罪、控訴中=が8日、「同病院が設置した内部調査委員会で誤った報告書を作成され、名誉を棄損された」などとして、同病院などに計約8300万円の損害賠償を求めた訴訟を東京地裁に起こした。
東京女子医大の話 「訴状を見ていないのでコメントできない」
さすが本紙はwebよりはましですが、まだ誤りがあります。
誤 東京女子医大元医師 → 正 元東京女子医大医師
誤 元執刀医 → 正 当時の人工心肺担当医
投稿: 紫色の顔の友達を助けたい | 2007年2月10日 (土) 02時51分
m3.com.Community (医療専門サイト)
無罪医師、女子医大を提訴 「手術事故の調査は誤り」
07/02/09
記事:共同通信社
提供:共同通信社
ID:476431
東京女子医大病院で2001年、心臓手術を受けた群馬県の少女=当時(12)=が死亡した事故をめぐり、誤った内部調査で名誉を傷つけられ解雇されたとして、当時の担当医 =業務上過失致死罪に問われ1審無罪、検察側控訴=が8日、大学と調査責任者の教授に、損害賠償や未払い賃金計約8300万円を求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、内部調査委員会は01年10月、担当医による不適切な人工心肺装置の操作が患者の死因になったとの報告書を公表。その後担当医は業務上過失致死罪で起訴され 、大学も解雇された。
05年11月の東京地裁判決は「人工心肺装置に取り付けられたフィルターの目詰まりが直接的な原因で、担当医は事故を予見できなかった」として無罪を言い渡した。
担当医は「報告書が虚偽だった結果、捜査機関に誤って逮捕された。それを根拠に解雇するのはマッチポンプだ」と訴えている。
東京女子医大広報室は「訴状が届いておらず、コメントは控えたい」としている。
同じ共同通信配信でも、「マッチポンプ」の話が採用されていて、前日配信のバージョンよりもやや分かりやすい。
解雇とありますが厳密にいうと諭旨解雇です。
投稿: 紫色の顔の友達を助けたい | 2007年2月10日 (土) 03時02分