「それでもボクはやっていない」と裁判長の交代
先日のブログで、痴漢冤罪事件についての記事を書き、映画「それでもボクはやっていない」をお勧めしたばかりですが、あまりにタイミングよく、キネマ旬報2007年の1位となりました。
私は最近の邦画はあまりみませんが、加瀬亮と別役広司の抑制の効いた実力派演技に比べて、瀬戸朝香の大根ぶりが作品を壊しかねないなと思いましたが、見事作品賞第1位となりました。
この映画のポイントのひとつに、[裁判長の交代]があります。裁判官も公務員ですから、しょっちゅう転勤があるようです。私の刑事訴訟第一審では、3年間東京地裁刑事第15部の岡田雄一裁判長は変わりませんでした。6年目に入っていた「オウム真理教の重要なポストにいた被告人Xの判決を書くまでは変わらないだろう」といわれていましたが、東京地方裁判所の所長代行に昇進されたあともさらに延長して、最後は、私の裁判の判決を書くためだけに第15部を兼任されていた様子です。最近では、裁判員制度の再開にあたりテレビ出演されて解説されていたのを見ましたが、地裁最後を無罪判決でスマートに終えて、すっきりと重要なポストに向かわれたことでしょう。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011090180110.html
東京新聞 TOKYO Web
「それでもボクはやってない」が1位 07年キネマ旬報ベストテン
2008年1月10日 18時06分
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