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2008年2月26日 (火)

三浦和義氏の逮捕と・・・

「エセ・ブラックジャックの正体 シリーズ」を期待されている読者も多いのですが、三浦和義氏の逮捕という事件が発生したため、また今回もお休み。次回以降にご期待。

1.三浦和義氏と二人のスーパー弁護士

このブログを一年以上前から閲覧されている読者であれば、弁護士の喜田村洋一先生と弘中惇一郎先生をご存知でしょう。(また、現場の刑事達にも有名です)何回か記事を書いてきました。

大野病院事件の傍聴メモができたのも「先生」のおかげ

http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_ed65.html

『大野病院事件』初公判に向けてのエール『医療事故と検察批判』東京女子医大事件、血友病エイズ事件、両無罪判決より-

http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/index.html 

喜田村先生は、最高裁大法廷に法廷メモの自由を認めさせた「レペタ裁判 」と同じ最高裁大法廷に「在外選挙権の制限は違憲」の判決をださせるなど、日本の民事裁判、刑事裁判の歴史、特に、数々の名誉毀損裁判の歴史を変えてきた方です。現在の名誉毀損裁判の判決で必ず引用される「スリーナイン(佐藤が命名)」= 平成9年9月9日最高裁判決や「配信サービスの抗弁」は日本では否定されることになった二つの最高裁判決等はその代表的な判決です。

「配信サービスの抗弁」バレンタインデーに全面的撤回」

http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_3087.html

「勝訴 対 地方新聞社事件判決より」

http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_7407.html

「共同通信の意見に対する反論と最高裁判決」

http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_b9e8.html

この日本の名誉毀損裁判の歴史を作ってきた判決は、ほとんどが、三浦和義氏に対する報道に対するもので、弘中先生とご一緒のお仕事も多々ありました。

2.本人訴訟へ導いてくれたもの

 私は、三浦和義氏の「弁護士いらず」とう著作を読んで、名誉毀損裁判を起こすことにしました。特に、共同通信の配信する新聞社に対する提訴に関しては、一社に対して勝てば、ほとんど自動的に配信先の数十社にも勝訴する「配信サービスの抗弁」については、大変興味を持ちました。

 私の刑事事件に関連した報道をいろいろ検討して、喜田村先生、二関先生が担当弁護士としてお世話になる本格的な名誉毀損裁判の他に、全くのド素人の私が、一人で民事裁判を提訴し、相手弁護士団とやりあう本人訴訟も始めることとになりました。本人訴訟に関する本はあまり多くありませんので、大抵のものに目を通しましたが、ことに名誉毀損裁判における本人訴訟に関しては、三浦さんの「弁護士いらず」に勝るものはありません。私は、この本を繰り返し読み、三色のラインマーカー、数種類のPost itで、ぼろぼろになっています。

3.三浦和義氏と

 喜田村先生とは関係なく、ひょんなことから、三浦氏と直接お話する機会を得ました。三浦さんからは、約20kgの名誉毀損裁判に関する書籍といくつかの裁判で必要になった全ての書類のファイルと「甲 第 号証」「正本」「副本」という「シャチハタの印鑑」を貸してくれました。この印鑑は、弁護士会館でも販売されていますが、500を超える名誉毀損裁判で勝訴してきたシャチハタということで、ご利益がありそうなので、ぼろぼろになってきていましたが、愛用させていただいています。フジテレビに対して勝訴したときも、いの一番で三浦さんからメールをいただきました。

 三浦さんは人権運動、特に受刑者に対する非人権的な当局の対処に対しても活動されていました。70歳を超えた、末期がんの疼痛で苦しむ無期懲役の受刑者が、刑務所内で満足な医療を受けられていない件につき相談されたことがあります。彼にも医師の知り合いは沢山いたと思いますが、監獄内(牛込警察署留置所と東京拘置所だけですが)の医療事情の現実に知識があるという理由で私に相談がきたのでしょう。もちろん無償で、献身的な活動をされていたと思います。

 今回の事件は、またも、日本の刑事事件裁判の歴史に残るものとなるでしょう。日本で最高裁判決で無罪になった30年近くも前の同刑事事件を、米国のある州の警察が逮捕したというのですから馬鹿にしています。

 今回の件に関して、喜田村先生と弘中先生が再び席を並べて記者会見されましたが、あくまで元弁護人です。喜田村先生は、アメリカの裁判事情や法律にも大変お詳しい方ですが、弁護士の資格を持っているのは、「日本」と「ニューヨーク」です。残念ながら、カリフォルニア州の弁護士の資格は持っていなかったと思います。

 三浦さんは私との会話の中でいっていました。「最初、弁護士さんは最低でも合格率2%の司法試験を通ってきた人達だから、みな頭がいいのではないかと思っていましたが、そうではないことがよく分かりました。裁判等で関連した弁護士は500人を越えると思いますが、その中のトップが、喜田村先生と弘中先生。この二人が他の弁護士と比較して卓越しているのは、創造力ですね。」

3.三浦氏と鈴木宗男氏と

 2002年8月。東京拘置所新北舎4階。この階は、他にはない雰囲気がありました。独居ばかりで、スーツが部屋にかかっていたり、英語を話す外国人が多かったり、小説家、某有名物産社社員がいる様子。オウム真理教N被告が風呂に向かってフラフラ歩いていたり。・・・。ある部屋では、やや年配の髪が余り濃くない親父が、ランニングとステテコ姿で胡坐をかいて、いつも廊下の窓に背中を向けて(これは違反で本当は横顔が見えるように、正座または安座しなくてはならない)何かを一生懸命読んでいた。これが宗男氏であったことが分かったのは、偶然点呼があるときに私の面会者がきて、廊下を歩いている時に、宗男氏も点呼に答えるため廊下側に赤ら顔を向けなくてはならなかったからだ。私は一回目の保釈申請で1500万円で、地方裁判所が決定を出したが、起訴状を書いた検事の準抗告でひっくり返って、1500万円の現金をタクシーで輸送した妻は事実泣く泣く帰宅した。この準抗告の書面を受け取ったときの受け取り確認の母音を自分の名前の欄に押したがその隣には、「鈴木宗男」さんの名前もあった。「彼も保釈されなかったのか。」私は、その後2000万円の保釈金(もちろん父や妻の親戚その他に借金)で釈放されたが、私より前から拘束されていた宗男氏はさらに保釈が遅れた。

 宗男氏は刑事起訴され一審判決は、有罪だった。三浦さんがいうには、「宗男さんは国会議員のくせして世間知らずだよ。だって、一審の時の宗男さんの弁護人はみんな「ヤメ検」弁護士だったんですよ。「ヤメ検」は弁護士といってもしょせんは「検事」。検事は一回なったら一生検事なんですよ。だから僕は○○先生を紹介してあげたんですよ。二審は逆転するかもしれませんよ。」

 鈴木宗男被告あす(2月26日)控訴審判決-だそうです。結果はどうであれ、○○弁護士さんは明日記者会見するかもしれません。

 

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コメント

はじめまして。「噛みつき評論」をやっている岡田克敏と申します。興味深く拝見させていただいております。とりわけ「自己紹介」に書かれたご自身の体験記は感動的でした。

今回の記事で、
「最初、弁護士さんは最低でも合格率2%の司法試験を通ってきた人達だから、みな頭がいいのではないかと思っていましたが、そうではないことがよく分かりました」
との三浦氏の発言が紹介されていますが、私も同様なことを、司法制度改革を推進した人たちに感じました。まさに机上の空論が支配する世界です。ばかばかしくも理念が先行するのは米国の司法も同じなのでしょうか。

それから私のブログ「医療崩壊を推進するマスコミ報道」を紹介していただき、ありがとうございます。その続編のようなものですが、以下の拙稿を出しています。お読みいただければ幸いです。
http://homepage2.nifty.com/kamitsuki/08A/NHKchinkasyaku.htm

投稿: okada | 2008年2月27日 (水) 14時30分

岡田克典様
 コメント有り難うございました。
司法制度改革もそうかもしれませんが、現場の声を吸い上げて改革をしていこうとする担当省庁がこの国に存在するのでしょうか。
 医療も改革、維新が必要な時になっていますが、メディアが記事にする医師の意見の中には、売名行為や国民を混乱させるだけで、この国の医療の改革には役立たないものも多いと思います。

投稿: 紫色の顔の友達を助けたい | 2008年2月27日 (水) 21時53分

はじめまして。
3月20日に東京・水道橋で開催された「三浦和義氏の逮捕に怒る緊急集会」なるものに参加してみたのですが、その会場で弘中弁護士が話されたことのうち、テレビ・新聞ではほとんど報じられていない「一番重要と思われる部分」を弊ブログ(URLは下記)にまとめてあります。
よろしければ、ご覧ください。

http://d.hatena.ne.jp/ken-kataoka/20080324#1206354680

投稿: ken-kataoka | 2008年3月26日 (水) 16時55分

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