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2009年6月 9日 (火)

「公正な視線」と祝・「科学ジャーナリスト賞」

「否定された内部調査報告書 東京女子医科大学病院 心臓手術事故」ー「ルポ 医療事故」

http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-fe25.html

で紹介させていただいた、「ルポ医療事故」(朝日新書)の執筆で、出河雅彦さんが、日本科学ジャーナリスト会議が選ぶ「科学ジャーナリスト賞2009」を受賞されました。

http://jastj.jp/?p=149

「被害者対加害者」といった単純な構造や偏見でしか見る目をもたないY新聞やM新聞の記者とは一線を画し、読者にへつらうことなく感情を抑制して、ぶれない公正な視線で書かれたことが、「科学」物の書籍として評価されたと思われます。

日本では、新聞学科やメディアリテラシーに特化した学部のある大学が少なく、メディア界に多い早稲田大学にも存在せず、学生時代にジャーナリストの基本としての「論理的考え方」「科学的な(人文科学も含めて)物の見方」が身についていない記者ばかりの中で、出河さんのルポがなおいっそう輝いたのは当然でしょう。

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コメント

 毎日新聞と集英社相手の訴訟で、高裁で勝訴されたのを、m3の記事で読み、我がことのように喜んでしまいました。
 佐藤先生の提訴は当然であり、結果が伴っていたので、少し司法を見直しました(それでも不信感の方が大きいですが・・・)。
 今後とも頑張ってください。田舎から応援しております。

投稿: 岡山の内科医 | 2009年7月15日 (水) 21時44分

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